本当はラテン語文法の中級は,ほぼシンタックスの修得といえるのですが,結構難しいのに誰も教えてくれる人がいないどころか,
Gildersleeve-Lodgeなどを参考にして勝手にやれ,とばかり突き放されたものの,読みにくいレイアウトに,膨大な量に面食らい,結局辞書代わりに気がついた所は読むのですが,気がつかない所は永遠に気がつかない……という経験をして,おかげで未だにラテン語ができないとお嘆きの僕とあなたのために,とりあえず,せめて学ぶべき所に気付こう,というスタンスで,圧縮しまくりで書く文法書を通観するための文法解説です.もちろん,本当はこれに多くの実例などに当たったりする必要はありますが,それは必要に応じてということで.文中では基本的に,次の参考文献を参照しています.これらに乗り換えるための踏み台と考えて下さい.
G-L: B.L.Gildersleeve and Gonzalez Lodge.
Gildersleeve's Latin Grammar. 3rd Ed. Houndmills et al.: Macmillan,1985. Reprint. Wauconda:
Bolchazy Carducci, 2003. 複数出版社で再版多数.
K-S: Kühner, Raphael und Carl Stegmann. Ausführliche Grammatik der Lateinischen Sprache. Zweiter Teil: Satzlehre. 2Bde. Hannover: Hahnsche Buchhandlung, 1914. 5. Auflage mit Berechtigungen von A. Thierfelder. 1976. Nachdruck. Darmstadt: Wissenschaftliche Buchgesellschaft, 1982.
いつ完成するか分りませんが,まあ年内にできればいいかと…….